意匠を調べるには?小学生にもわかるJ-PlatPatの使い方
どんな意匠(デザイン)が登録されているか調べるときには、特許庁の公開データベースであるJ-PlatPatをよく使います。
そこで、各検索ページを私がどんな感じで使っているか簡単に紹介します。なお、下記検索ページ名(見出し)は、工業所有権情報・研修館サイトにリンクしています。
意匠検索
意匠を調べる場合、まずは「意匠検索」画面から検索しはじめることが多いです。
「検索キーワード」で調査対象を絞る
「検索キーワード」の検索項目でよく使うのは、以下の項目です。これらを組み合わせて、見つけたい意匠を絞っていきます。
・意匠に係る物品/物品名/原語物品名
・意匠に係る物品の説明
・意匠の説明
・日本意匠分類/Dターム
・出願人/権利者
「意匠に係る物品/物品名/原語物品名」を使う場合、特許庁が公開している「意匠法施行規則別表第一」を参考にしています。
「意匠に係る物品の説明」を使う場合、意匠の特徴を想定して入力し、類似意匠の有無を検索します。ただし、全ての意匠登録公報に「意匠に係る物品の説明」が記載されているわけではなく、むしろ記載されていないほうが多いです。
「検索オプション」でさらに調査対象を絞る
画面を下にスクロールすると、「検索オプション」という枠があります。枠の右上の「開く+」を押すと、検索オプションが表示されます。
「検索オプション」でよく使うのは、以下の項目です。
・意匠の種別のチェックボックス:部分意匠 or 画像を含む意匠 or 関連意匠/類似意匠
・日付指定:公報発行日/公知日/発行日/受入日or 出願日(国際登録日) or 登録日
例えば、部分意匠のみ検索したい場合は、意匠の種別のチェックボックスの「部分意匠」にチェックを入れます。
また、出願日を指定したい場合、左の空欄にのみ年月日(例:20200401)を入力すれば、その年月日以降の意匠出願を検索でき、左右の空欄に年月日(例:20200401、20200801)を入力すれば、その年月日の範囲で意匠出願を検索できます。
意匠分類照会
「意匠検索」画面を使っていて、「検索キーワード」メニューで「日本意匠分類/Dターム」を選択する前に、見つけたい意匠に関連するキーワード(デザイン分野や特徴など)を思い付いている場合、「意匠分類照会」画面にて「キーワード検索」を選択して空欄(「例)乗用自動車」と書いてあるところ)にそのキーワードを入力して検索すると、日本意匠分類のコードが表示されます。
表示されたコードをクリックすると「分類照会」画面に切り替わります。その画面上でまたそのコードをクリックすると、画面上に表示された空欄内にそのコードが入力されます。
その後、「意匠検索にセット」ボタンをクリックすると、「意匠検索」画面が別ウィンドウで立ち上がり、「検索キーワード」の検索項目「日本意匠分類/Dターム」に選択したコードが自動的に入力されます。
なお、知りたいコードを見つけたら、そのコードをコピーして、手動で「意匠検索」画面の「日本意匠分類/Dターム」に貼り付けても問題ありません。
意匠番号照会
内容を知りたい意匠の出願番号や登録番号などわかっている場合、「番号種別」メニューでそれぞれ「出願番号」や「登録番号」選択し、各番号を入力します。
「意匠番号照会」画面を使う場面としては、例えば、お客様から出願番号や登録番号を教えてもらい、これらの意匠の内容を調べるときです。
まとめ
こんな感じで各検索ページを使っています。
登録済みの意匠を調べる場合、代表図面がサムネイル表示されますので、検索時のヒット件数が多くて目視である程度類否を判断しています。
文責:打越佑介(アップデート:2020/8/12)