特許の公開・非公開パターンとは?小学生にもわかる図解
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February 15, 2021
特許は、新しいアイディア(=発明)が記載された書類を一般公開するかわりに、独占排他権を付与する、という制度です。
そのため、基本的に出願日から1年半が過ぎると、出願した特許の書類が公開されます(特許法第64条)が、変則的なパターンもあります。
そこで、特許が公開されるパターンと公開されないパターンとをわかりやすく図解します。
特許の公開パターン①
公開パターン①は、最も基本的なパターンです。出願後、1年半経過前は公開されませんが、1年半経過後は公開特許公報として書類が公開されるため、ネタバレします。
公開されると、特許の申請書類に書かれた発明が新しくなくなる(新規性を失う)ので、改良した発明について新たに特許を出願(申請)する場合は、注意してください。
特許の公開パターン②
出願してから1年半が過ぎる前に、出願審査請求をし、審査を通過し、特許が認められれば、特許公報として書類が公開されるため、ネタバレします。
なお、特許公報により公開された場合、1年半が過ぎても公開特許公報により公開されることはありません。
特許の非公開パターン
出願してから1年半が過ぎる前に、申請を取り下げたり、また、出願審査請求をし、審査を通過できずに拒絶された場合、公開特許公報や特許公報により公開されないため、ネタバレしません。
まとめ
特許を取ることと、特許の内容がネタバレすることとは、トレードオフの関係があることを理解して、申請してください。
言い換えれば、ネタバレNGの場合、その部分を特許の書類に書かないか、または、そもそも特許を出さないほうが無難です。
<参考>
公報に関して:よくあるご質問(特許庁)
文責:打越佑介