オリジナルの品質基準マークを商標登録するメリット

category: 商標 BLOG
update: August 09, 2019 

商標登録の利活用はいろいろあって、真似されないように防衛目的で登録するだけではなく、オリジナルの品質基準をクリアした自社製品にのみ付与するマークを商標登録することで、そのマークの価値を維持することもできます。

 

消費者にとっては、そのマークが付いている限り、安心して高品質の商品を買うことができるからです。言い換えれば、そのマークさえ付ければ、低品質の商品でも消費者に売ることができてしまう威力があるわけです。

 

ブランド品には商標登録済みの品質基準マークを付与する

 

ミガキイチゴとダイヤマークを使う商品には品質基準を設け、これらのマークは基準を満たした産品にしか付けず、基準外のものはノーブランドで販売することを徹底することで、消費者に、これらのマークが高品質の証であることが浸透していきました。

引用:農業生産法人 株式会社 GRA の事例

 

そもそも、商標には以下の3つの機能があると言われています。

 

①出所表示機能:商標を見れば、どこの誰の商品やサービスかわかるようにする
②品質保証機能:商標を見れば、一定の品質を伴う商品やサービスとわかるようにする
③宣伝広告機能:商標を見れば、商品やサービスを購入したくなるようにする

 

このうち、品質基準マークの商標登録は、当初は②品質保証機能を積極的に活用したものですが、マーク自体の認知度が高まるにつれて、①出所表示機能や③宣伝広告機能も備わってくるはずです。

 

さらに、ミガキイチゴの例では、マークのブランド力を活かして他社とのコラボレーション企画も実現しています。他社にとってはマークの宣伝広告機能に相乗りして自社の商品やサービスを提供できるメリットがあります。

 

文責:打越

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